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ごあいさつ

 2017年6月より三好新一郎前教授の後を受けて岡山大学 呼吸器・乳腺内分泌外科学講座を第8代目の教授として引き継がせていただくことになりました。本教室では呼吸器・乳腺内分泌外科の先進的な診療を担当するとともに、同分野の先端的な研究を推進し、優れた外科医の育成に力を注いでいます。

 本教室は大正12年11月に西川義英先生を初代教授として開講された外科学第二講座が起源であります。その後、2001年に外科学第二講座から腫瘍・胸部外科学講座に教室名を変更し、2012年に時代の要請もあり現在の呼吸器・乳腺内分泌外科学に改名いたしました。その間、1991年には心臓・血管外科が旧第二外科から独立しています。そしていよいよ2023年には開講100周年を迎えます。このように、本邦の外科学とともに歩み、またリードしてきた歴史ある教室です。さらに2016年からは消化器外科学教室(旧第一外科)、心臓血管外科学教室とともに創設した岡山大学外科同窓会が始動し、岡山大学の外科学教室が一丸となって未来の外科学を担う体制を整備しております。

 私は1994年に旧第二外科の末席に籍をいただきました。当時は主に様々な臓器の悪性腫瘍の診療と、研究では肺移植も手掛ける外科教室でした。その中で1998年、清水信義第5代教授、伊達洋至第6代教授を中心として本邦初の生体肺移植を成功させました。そのころ私は医師5年目で大学に籍を置いておりましたが当時のことは今でも覚えております。その後も先人が築いた基礎を元に、新しい工夫を取り入れながら多くの肺移植が行なわれ、本邦のみならず世界でも注目される業績を上げています。また、肺癌をはじめ胸部の悪性腫瘍、乳癌・内分泌疾患に対する外科治療を中心とした優れた診療と研究は現在も脈々と続いております。私は在任期間の目標として、胸部、乳腺、内分泌疾患の外科診療・研究をさらに伸ばし、それぞれの成果を世界に向けて発信するとともに、岡山大学が根ざしている中・四国の地域にしっかりと目を向け、地域の医療に貢献することを掲げます。

 この目標を達成するためには優れた人材の育成が鍵となります。育成したい人材は「世界を目指し、地域を見つめる外科医」です。私たちは人材育成にも実績と自信があります。2010年から消化器外科学教室、心臓血管外科学教室とともに岡山大学の外科学教室として、外科専門医を育てるプログラムを、岡山大学を挙げて実施して参りました。その間に育成した外科専門医は約30名に上ります。また新しい外科専門医制度に対応したプログラムも準備しております。プログラムの基盤は主に中・四国に地域医療の中核を担う岡山大学の素晴らしい関連研修病院群です。岡山大学、さらには全国の医学部学生・卒業生の個性豊かな皆さん、岡山大学病院を拠点としてともに外科学を学び、発展させ、「世界を目指し、地域を見つめる外科医」を目指しませんか?教室のドアは皆さんの未来同様、大きく開かれています。

平成29年6月
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 呼吸器・乳腺内分泌外科学 教授 豊岡 伸一

診療グループ紹介

 呼吸器グループは、肺移植では日本のリーダーとなっており、肺癌、胸膜中皮腫、転移性肺腫瘍、気胸、縦隔腫瘍、重症筋無力症(手術療法)をはじめ、肺移植適応疾患まで幅広い胸部疾患に対応しております。また、大学の特性を生かし、患者様の同意がありましたら、昨今話題の遺伝子の解析も倫理委員会の承認のもと行っております。

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 消化器グループは、消化器(消化管、肝胆膵)疾患に対する外科治療全般を担当しています。特に、大きな2本柱として力を入れているのが、腹腔鏡を中心とした内視鏡手術(Minimal invasive surgery)と、消化器悪性腫瘍に対する集学的治療(Surgical oncology)です。

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 乳腺・内分泌グループでは、チーム医療およびEBMに基づく治療を実践しており、現在岡山大学は日本乳癌学会認定施設になっております。
乳癌に関しましては臨床では主に手術療法,再発乳癌の治療,基礎的な面では新しい予後因子の解明,分子標的治療の作用機序および抗癌剤,ホルモン剤の耐性について研究しております。

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